着ぐるみ着用時の服装・必需品
オーダーメイド着ぐるみをご注文頂いたお客様から、よくこんな質問をいただくことがあります。
「はじめて着ぐるみに入るのですが、どのような服装・準備をしたらよいのでしょうか?」
着ぐるみ製作を期に、お仕事の一環で着ぐるみに初めて入る方も多いかと思います。
そこで、着ぐるみを実際に運用される際の服装や、事前に準備しておくと良い準備品についてご紹介します。
エアー着ぐるみ・ウレタン着ぐるみどちらの場合にも共通する事項が多いので参考になれば幸いです。
着ぐるみ着用時の環境
着ぐるみを着ているときはサービス精神旺盛に動き回ることになります。
操演中、普段の生活ではしない姿勢やキャラクターに合わせた動きをするので、5分もしない内に滝のように汗が流れ出します。
夏場や野外イベントであれば更に過酷です。ウレタン着ぐるみの場合は特に、着ぐるみ内部がサウナのような非常に蒸し暑い状態になるので、相応の覚悟が必要です。
着ぐるみ着用時の服装
まず第一に、伸縮・吸水・速乾性に優れた素材のスポーティーな服装を心がけましょう。
着ぐるみの中に入ることが前提ですので、人に見せる服装は必要ありません。
新品を購入する必要はありませんので、普段着慣れている動きやすい服装で十分です。
どんな服を選べばいいかは下記の一覧を参考にして下さい。
- 暗めの色で薄手のTシャツ
- 暗めの色でフィット感のあるストレッチパンツなど
- 厚手の靴下
暗めの色が望ましい理由は光の反射を避けるためです。着ぐるみの中を覗かれた際に、白い色の洋服は目立ってしまいますのでご注意下さい。
また、裾が広がったズボン・スカート・キュロットなどは、動きを妨げてしまう可能性がありますので避けて下さい。
複数人で着回す場合
密着する形状の着ぐるみを複数人で共有して運用する場合には、薄手の長袖シャツ・長ズボン・軍手・靴下を着用して着ぐるみに直接肌が触れないように気をつけましょう。
着ぐるみ内が不衛生な状態にならないように十分に注意することで、お互いに快適な操演ができます。
着替え
長時間着用される場合は衣類が汗で濡れてしまいます。
この状態が続くと、雑菌が繁殖し臭いやかぶれの原因になります。
2~3枚の着替えを持参して、荷物に余裕があれば下着・靴下の替えがあると尚良いです。
タオル
基本の準備物として、汗拭き用のタオルは必需品です。2~3枚準備して下さい。
イベント先にシャワー室などがある場合は、バスタオルを持参しましょう。
アクター用頭巾(面下)とマスク
ウレタン着ぐるみなど、着ぐるみの頭部を直接被るタイプの着ぐるみにはアクター頭巾があると良いです。
顔の中心があいたフェイスガードを被り、着ぐるみに頭部が直接触れることを防ぎます。
また、髪の毛をまとめたり汗を吸ってくれるので、アクターさんにとっては欠かせない一点です。
綿100%素材のものやサテン生地でサラサラしたものなど、探してみると色々な種類が有ります。
着ぐるみアクターなどの演者専用の面下ではなく、スポーツ用フェイスマスク(レーシング・バイク・自転車用)や軽作業用のバンダナなど、吸水性があって安価な商品もあります。色や丈などお好みで選んで、予め2~3枚準備しておくとよいですね。
キグルミックスでは、ウレタン着ぐるみ用の無料オプションとして黒色のさらさらタイプのフェイスガードを1枚お付けしています。
また、黒いマスクを着用することで、中を覗かれた場合に顔の肌色が目立ちにくくなります。
ただし息苦しくなる場合もあるので、着用時の状況に応じてご判断下さい。
クールベスト(冷却ベスト)&保冷剤
クールベストを着用することで、操演時の暑さ対策になります。体を直接冷やしてくれるので、その効果は抜群です。
内ポケットに保冷剤を入れるタイプや、本体を直接冷凍庫で冷やすタイプなどがあります。
キグルミックスでも無料オプションとして保冷剤4つ付きのクールベストをお渡ししています。
保冷剤をクーラーボックスなどに入れて、交換しながら運用してください。
クールベスト以外にも、首元のみ冷やす商品などもあります。着ぐるみの仕様や着用時間によって選んで使い分けてください。
予備の保冷剤とクーラーボックス
保冷剤を入れるタイプのクールベストをご着用される場合に、長時間に渡る操演や遠方への移動がある時は予備の冷凍済の保冷剤と保管用のクーラーボックスをご用意下さい。
1日6時間程度運用される場合は、3セット分以上ご用意頂くのが良いでしょう。
飲料とウェストポーチ
暑いなか長時間着ぐるみに入っていると、脱水症状や熱中症になる危険があります。
休憩中やグリーティングが終わった後は、しっかり水分を取りましょう。
あらかじめ飲料を準備しておき、こまめな休憩と水分補給は忘れずにお願いします。
エアー着ぐるみで内部に飲料を持ち込むことが出来れば、ドリンクホルダー付きのウェストポーチを用意すると快適です。
軍手
着ぐるみの手に直接肌が触れないように、軍手や薄手の手袋を着用しましょう。
軍手を二重につけると、握手をした時に中の人の手の感触が分かりづらくなります。
操作棒などを持つ場合は、滑り止め付きの軍手の着用をお勧めします。
光の反射が気になる場合は、黒い軍手を準備しましょう。
携帯扇風機
最近では普段の生活でも使用されることの多い、携帯扇風機もあると快適です。
サイズや形状など様々なものがあります。着ぐるみ内で使用することを前提にした場合、「コードレス(モバイルバッテリー内臓や電池交換式)」「ハンズフリー(首から下げられて両手が自由になる)」「あまり派手な色味ではない」「LEDランプ付き(着ぐるみ内が暗い場合)」などを基準に選ぶと良いです。
【番外編】お化粧はNG
小さくて可愛い着ぐるみの方が子供受けが良いこともあり、小柄な女性が着ぐるみを着用することが多いのですが、着ぐるみにとってお化粧はNGです。
汗をかいてアクターさんのお顔は汗でどろどろになります。
着ぐるみを脱いだり着たりする中で、うっかりお化粧が付いてしまうことも考えられます。
特に薄い色の生地だと口紅やファンデーションが付くと目立ちますし、汚れがなかなか落ちません。
着ぐるみをご着用の際は、事前にお化粧を落としましょう。
以上、着ぐるみの着用時の服装・準備物についてご紹介しました。