着ぐるみの熱中症対策について
熱中症とは?
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。
最近いろいろニュースになりましたが、着ぐるみの事故を絶対に避けるためアトリエパレットではいろいろな工夫をしています。テレビなどの取材依頼も多くございます。特に最近着ぐるみの中にはいた人の事故のニュースが大きく報じられました。
以前にもまして着ぐるみの熱中症対策についての取材、問い合わせが増えています。理由としましては過去10年前は今のように着ぐるみが制作されていませんでした。ゆるキャラブームで一気に着ぐるみが制作されることになり、アトリエパレットだけでも2000体制作しました。昔は着ぐるみに入るのはプロのアクターさんが多かったのですが今では素人の人が着ぐるみの中に入るようになりました。例えば依頼された会社の社員さんだったり、官公庁の公務員さんだったり。着ぐるみを納品するときに細かい注意事項などを説明していますが、実際に入る人は不特定多数ですので、注意が行き届いていない場合が多いです。問題点が、デザインです。着ぐるみにしたいキャラクターのデザインによって頭部の内部状況が異なります。
すべて形の違う着ぐるみですので注意点もそれぞれ変わってきます。
そのデザインの再現性を考えつつ熱中症対策を行う必要がございます。忘れてならないのは何のために着ぐるみ制作したいのか、ということです。アトリエパレットはこのことを重視しながら、それぞれの着ぐるみに合った熱中症対策を行っています。
アトリエパレットは過去35年前から着ぐるみの制作をしていますが着ぐるみの熱中症対策についての問題は最近特に問題になっています。
着ぐるみの熱中症対策に関する取材を受けました。8/1(木)放送 TBS「Nスタ」にて.
撮影の様子と内容をご紹介いたします。
番組では、着ぐるみの着用前後で着ぐるみ内の温度変化や熱中症対策として効果的なクールベスト・空調ファン(弊社オプション商品)が取り上げられました。
撮影スタッフに、クールベスト(中に保冷剤をいれたもの)を着用した状態で、空調ファンを付けた着ぐるみの中に、15分間入って公園の中を動きまわってもらいました。
撮影当日は炎天下の中、お昼の1時ころ着ぐるみを着用の条件で気温:36度という非常に過酷な撮影だったと思います。
TBSの撮影の皆様、ありがとうございました!
着用前の着ぐるみの頭部の中の温度を測ったところ27度でした。其のあと、中にスタッフが入り15分間公園で歩き回った後
頭部内部の温度を測ったところ37度でした。外気は36度でした。
外の気温との差はほとんどなく、
着ぐるみの中に入った撮影スタッフは、「換気ファンが回っているので内部が涼しく、クールベストを着用が非常に冷たくて涼しさを感じる」
と感想を述べていました。
体を冷やしてくうだkれる「クールベスト」空気の循環を促す「空調ファン」は、中の人のことを考えた時に必要となってくるアイテムです!着ぐるみを製作する際はぜひご検討ください。
自社でも温度計を準備し、着用前後の温度を計測しています。
着ぐるみ制作においてアトリエパレットではボディ部分についても工夫をしています。できるだけ通気性の良い布、例えばメッシュ素材を使っています。ボディの芯材は体に密着しないように空間を広く取り通気をよくしています。
これからの暑い季節に対応できる新しい対策や改善案などを考え、着用者になるべく負担にならないようなものを製作していきたいと思います。
着ぐるみの運用は、中の人の体調管理に十分注意して行ってください。着ぐるみの中に入っている時間の目安ですが15分が基準です。15分以内でも体調に異変を感じた場合は無理をせず周りの人に声をかけて脱ぐようにしてください。
着ぐるみに入る場合は必ずそばに付き添いの人をつけてください。
特に夏季屋外の長時間着用は脱水症状や熱中症など生命の危険が伴いますので、絶対に避けてください。
空調ファンとクールベストです。
空調ファンは主に後頭部に穴をあけて装着しています。後頭部の位置ですが着ぐるみの中に入る人の首の後ろに風が当たる位置に取り付けています。この位置が人にとって一番いい位置です。頭部内部の風通しを良くするために目や口などの開口部はできるだけメッシュで製作しています。アクリル板は通期が悪く曇りやすいというマイナス点もございます。どうしてもアクリル板の目をお望みの場合は口などをメッシュにしています。後頭部の喚起ファンのためにあけた穴をできるだけ目立たないように本体のボア布近い色のメッシュでカバーしています。どうしても目立たないようにしてほしいというお客様もいらっしゃいますのでその場合は表のボア布に穴を開けない方法もございます。
クールベストはアトリエパレットのオリジナル制作によるもので、前と後ろに12個のポケットがありその中に保冷剤を入れて使用します。
保冷材はこまめに取り換えてください。
アトリエパレットのクールベストは木綿の記事で製作していますので保冷材が解けてくるとクールベストはびしょびしょになりますがそのことにより体を冷やしてくれます。着脱後は洗濯をして十分に乾かしてください。着ぐるみの頭部も開口部を外に向けて十分に乾かしてください。カビの原因になります。また汗をかいた人のにおいが残りますのでファブリーズなどのご使用をお勧めいたします。
空調ファンとクールベストの画像です
アトリエパレットの着ぐるみ制作方法につきまして、頭部は12mmの硬質ウレタンを張り合わせて制作しています。
頭部の内部は非常に広く開放感がございますので頭部の後ろから風が送られ前の目の部分などから空気が循環しますので内部に熱がこもりにくくなります。とはいえ気温湿度の高い日中での使用には十分ご注意ください。
注意事項
着ぐるみの運用は、中の人の体調管理に十分注意して行ってください。
特に夏季屋外の長時間着用は脱水症状や熱中症など生命の危険が伴いますので、絶対に避けてください。
こまめな水分補給を行ってください。
空調ファンは風量に強弱があり内部で調節できます。ブーーーンという音がしますが涼しさのためにはご了解ください。
空調ファンの装着されていない着ぐるみにも後付けで装着可能です。ただ後付けの場合はその着ぐるみの形状によってはむずかしい場合もございます。また最初に取り付ける場合よりも価格が高くなります。最初に装着する場合の値段は3万円です。空調ファン、クールベストがあるから大丈夫ではなく、炎天下での装着は避ける、長時間の装着(15分以上)は避ける、こまめな水分補給をする、をお守りください。
アトリエパレットが使用している空調ファンの情報は以下です
セット内容ワンタッチファングレー 2個 色グレー 用途空調服オプションパーツ 種別ワンタッチファングレー 厚さ(mm)47 質量(g)103 ※ファン1個の値 寿命2000時間(公称値)※出力7.2Vでの動作寿命 最大風量(L/sec)7.2V:24.4?/秒、6V時:21.1?/秒、5V時:18.4?/秒、3.3V時:12.9?/秒(※ファン1個の値)
この空調ファンは工事現場でよく見かける空調服に使用されているものと同じものです。
熱中症対策アイテム(空調ファン、クールベスト)に関するお問い合わせは、
以下メールアドレスまでご連絡ください。
着ぐるみの熱中症対策に関してNHKのニュースでの取材を受けました。7/31(水)放送 NHK「首都圏NEWS」にて。
番組で紹介された熱中症対策詳細は、空調ファンとクールベストです。
その他多くのメディアからの取材を受けております。
ここまでは着ぐるみの中に入る穂との熱中症対策について説明しましたが、次は汗の対策です。
汗をたくさん書く人は熱中症になりにくいという報告もあります。
つまり汗をかくことで体温の調節ができている。といっても着ぐるみの中に入っていると中の人の手は着ぐるみの手の中に入っていますので汗をかいても吹くことができません。
頭から流れ落ちる汗をそのままにしておくと目に入ってしまい汗の塩分で目が痛くなり目を開けていられなくなります。
そのようなことにならないように対策しましょう。
まず頭にハチマキ、バンダナ、ヘアバンドをまく。
首にはタオルを巻く。できるだけ薄い下着だけを着て着ぐるみの中に入る。
休憩中に必ずタオルなどを取り換えてください。また着ぐるみの中の湿度がかなり高くなりますので、休憩中は頭部をひっくり返して着ぐるみの頭部の中を乾かしてください。次に入る人が違う場合など特に注意してください。
また別の人に交代する場合は汗のにおいや体臭などにケアしてください。